会長挨拶
岡山心理学会は、昭和34年(1959)12月12日に当時の岡山大学法文学部(現文学部)において第1回大会が開催されて以来、歴代会長ならびに理事の尽力や会員相互の連携協力により、特色ある地方学会として発展してきており、現在、県内外に約140名の会員を擁する由緒ある学会です。
今日、全国規模の諸学会が巨大化、専門分化し、ともすれば研究交流も細分化、限定的傾向にある中、本学会は小規模の地方学会として、発足当時からの伝統である、会員が気軽に参加し、和やかな雰囲気の中で自由に学術的議論を交わすことのできる会であり、大学、福祉・臨床・教育現場、行政機関等に所属する者をはじめ、広く心理学に関心を持つ者が集い、様々な分野にわたる会員相互の交流・情報交換ができることが特色です。
このような学会創設以来の伝統を継承するとともに、時代に即した学会運営をさらに進めることができればと考えておりますが、取り組みとしては、会員相互の親睦と情報交換のさらなる推進をはじめ、日本心理学会と共催で「高校生のための心理学講座」の開催や、日本学校教育相談学会岡山県支部と共催で「公開学術シンポジウム」を開催するなど、地域における心理学の啓発普及や他の学術団体等との連携協働等、種々の活動を展開しております。
今後とも“不易流行”の心を大切にしながら、肩の凝らない自由闊達な雰囲気の中で学術交流を行い、地域と共に歩むことのできる学会を目指して参りたいと思いますので、ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
吉備国際大学教授 栗田喜勝